昆虫食民族の野球

昆虫食民族は飛んできたものをとらえる

オフなので来年の話

言うだけタダの精神で来年のキーマン予想

 

投手は奥川、高橋奎二とロングリリーフ
野手はキャプテンとむーちょ(のコンディション)

 

 

まず投手。鳥の現状のイメージはこんな感じ。
スーパーエース不在、健康なら候補自体はたくさんいる先発陣
リリーフは逆に問答無用で1イニングや1アウトを信用して任せきれる存在が少ない


本拠地の特性もあってか、統一球*1導入以降イニングと内容を両立できるスーパーエースがそうそう現れないので、1イニングをシャットアウトできる(状態の)リリーバーを揃えて終盤の鍔迫り合いを制する方針は理にかなっているハズ。

とはいえ、今季序盤は先発が足りずに開幕から後ろに負担がかかり、4月下旬から5月、6月上旬にかけては息切れしてる中継ぎを先発がカバーできず故障や不調で両者共倒れ…という具合に悪いところがいっぺんに出たようにも。後半戦は故障者の復帰や複数投手の台頭があって先発は比較的ゆとりを持って起用できた反面、勝ち継投は清水がめげてしまって3枚ぴしゃりという状況が……あったっけ?*2

 

開幕直後や交流戦明け、AS明けの休みがあった7・8月をみるにコンディションが良好ならかなり戦えるのは分かるのだけれど、そうでは無い時の踏ん張りが結局鍵になる。ライアンやサイス兄さん、あるいはリリーフに負担をかけて…という形ではなく、なんとか一人でイニングを多めに消化できる先発投手が欲しい*3

ということで、まず奥川高橋がそれぞれ21年、22年の水準にどれだけ持ってこれるかだと思う。もちろんそれ以外のピッチャーが成長すればその限りじゃないけど、エースピッチャーを作ろうとしてるのはよくわかるし、そういう存在がいてこそチームの様々を健全な方向へ持ってけると思う*4。まあライアンや兄さんやカツオさんが踏ん張ってるうちに、この2人やロドリゲスが時々8回前後を投げるような状況ができれば21年のように高津さんの運用が活きてくるんじゃないかなあ。

 

 

とはいえ高橋奎二*5沢村賞奥川サイヤングとかはだいぶバラ色なので、現実的なところでいくと先発が5回前後で降りた時でもイニングまたぎのできるロングリリーフが開幕からあと一枚か二枚ほしい。これも一人でイニングを複数消化できる投手*6

今野や和尚などコンディションに左右される投手が居たのもあるだろうけど、高津運用のポイントの一つはJFKほど絶対的な投手を3枚作りきれなくてもコンディションのいい投手+火消しで先発とセットアッパーの間を回しきれた点だ。


準セットアップ級の枚数が一定数揃えば丁寧に回すだけで登板間隔の管理と好結果の相乗効果が生じるし、先発や勝ちパターンの負担も軽減される。ヤバいと思ったら火消しをぶち込んで鎮火すればいい。しかし最低限の頭数が揃わないと今年のように一人当たりの出動機会が多すぎて破綻するので、足りないなら足りないなりに、去年のAJコールのような1.1回以上を投げられる投手が欲しい。

丸山や高梨がこの役割を通年こなせるなら後ろは相当楽になると思うけど、無理っぽいなら先発できたらめっけもんでコール型の先中タイプを探してくればいい。なのでピーターズの代わりに来る助っ人はこういう役回りもあるんじゃないかと予想している。もっとも、100イニングいける先発とかセットアッパー連れてこれるならそれに越したことないけどね。
ひょっとすっと松本・石原もどっちかがこういう役回りからスタートしたりするのかな、吉井監督の「Bチーム」みたいな。

 

あと、制球<球威タイプの木澤や星が勝ち継投を担当してるけど、塁が詰まった状態で回途中から行くピッチャーはこの2人とは別の人に任せてほしい気持ちが強い。火消しの条件は田口みたいに投げミスがないことか、オリの宇田川のようにそれだけ投げてりゃいい、みたいな理不尽ボール(これは難しいとおもう)があることだ*7

21年にしたって火消しは球威で押し切れる近藤のあと、梅野や今野あたりを経ての田口だったわけで、そのとき好調だったり昨年の久保のように制球力があれば最低限資格はある。先ほど挙げた二名については何をかいわんや。なので候補になりうる一定以上の制球力と球威を備えている投手、具体的に大西や和尚とかは「試合が成立するレベルで投げて欲しい時の要員」に持っていく事態にならなければいいなあと個人的に思っていたり。まあ、今年は今年の意味合いもあっただろうけど。

 

 

ついで野手。まあ正直塩見村上は普通ならそれなりにやると思うし、オスタナコンビも同様で、長岡もわりかし大丈夫そうな雰囲気だし武岡と競ってくれるだろう(楽観)。レフトは競争のポジションだしなあ…ってなわけでセンターラインの二塁・捕手以外はそんなにでかい心配はいらないんじゃないかな(大楽観)。だから余計に山田哲人中村悠平という代わりの効かない二人が普通にやってくれるか、という心配がつきない。

この両名は戦略兵器もいいとこだと思う。かたやチームの心臓、かたや世界一のキャッチャーである。いないとチームが詰む人と、いると他チームが詰む選手。一方でそういう職人技、個人技の極地のような戦略兵器に頼っておととし昨年あのゲーム差で優勝したわけだしなあ。まあそういうところが好きなんだけど。


WBCのない来季両名がどれくらい「普通に」やってくれるかは楽しみだし心配でたまらない。特にキャプテンはコンディションやプレースタイルという難題に取り組むわけだけど、キャプテンならやってくれると信じられる。ヤングスワローズのやぶれかぶれな蛮勇もエネルギッシュで良さがあるが、中堅やベテランの生え抜きレギュラーには「できる・やってきた」からこその重みがあるのだ。

只々圧倒されるような村上のホームランに対してここしかないところでその通り相手投手を打ちぬくキャプテンの殊勲打、あるいはファインプレー。溌剌とした古賀や内山とは打って変わって整然と進行するむーちょのマスクと打席。それらをまた一年間見れたら秋ごろ無茶苦茶酒が旨くなってるとおもう。でまあ、そのへんは長年の懸案である二番打者にも言えることだけど、三番山田・四番村上の並びがまともに成立するならおのずと出来上がると思うので結局キャプテンにかかっているかな~と。  以上おわり。


追記:山崎福也はファイターズらしい。となると助っ人は先発寄りになったりもするんだろうか。

それにしてもフラグだなあこれ

 

*1:基準を満たす

*2:みたりみてなかったりしたせい

*3:山崎福也があるいはもし仮に万が一何かの間違いで来てくれたら中6で回せる=その分合計イニングの多いピッチャーが増えることになるのでなまらえらいパネェでらめっちゃぶちうれしい

*4:だめだったら来年に限っては2022年ルートでゆとりローテで中継ぎ頑張れな気がする

*5:翔聖くんが入ってきたので今後この表記になんのかなあ

*6:個人的には小澤がここに回れたら相当強いと思うが、流石にないので大西や和尚をカバーできる投手、としたい。理由は後述

*7:山本さんは変則&動くボールって点でこれを満たす可能性はある・あったと思う