ヤ6-7神
長岡をみていて思うこと
田口と実況が良くないです(直球)。試合の振り返りはそれだけ。
ケガ人の多さとかスコアのわりに開幕からやたら劇的で満足度かなり高いです。ホームランは今日出たので、いま不満は守備走塁の細かいミスが目に付くことと村上のホームランが見れてないことくらい*1。まあ村上はなんだかんだ格の違い見せてる*2し、交流戦までなんとか5割でことが運べば秋口もっと面白いんじゃないかと。まあそれ半分は負けるってことでしょうけど。
この満足感の源泉はひとえにヤングスワローズ、“高津さんの教え子”の頑張りです。開幕戦をものにした武岡、並木の走塁や、軽快になった村上の守備。赤羽はバントや盗塁で必死に一軍へしがみつき、吉村さんに小澤、奎二の三人はエース不在といわれ続けた先発ですばらしい投球を披露しました。まあ試合を完全に決めるほどにはうまくいかないことも多いので、まだ活躍というより頑張りですかね。でも物事がちゃんと積みあがってるというか、壁にぶち当たった部分を克服し、力いっぱい上のステップへよじ登ろうとする(ように映る)頑張りがある。それを象徴する選手は長岡だと思います。
開幕二戦めの三回裏、先頭むーちょがヒット打って無死一塁で迎えた涌井-木下バッテリーとの第一打席に「おっ」というシーンがありました。
なんてことはないレフト前に見えて、これはすごく価値のあるヒットです。後ろがピッチャーの吉村さんなので、普通ならこの場面はヒッティングで右狙い、あわよくばライト前で一、三塁のはず。しかも長岡は一軍に上がってきて以来引っ張りで数字稼いできた左バッターです*3。そういう局面だから涌井、木下バッテリーは真っ直ぐとシンカーで外攻めてセカンドゴロを狙ったんだと思うんですけど、長岡はその外角シンカーをレフト前ヒットにして一、二塁を作ることに成功した。点には繋がらなかったとはいえ、高卒20年目と大卒社会人9年目という百戦錬磨のバッテリーを22歳の八番打者が攻略したシーンです。
マツダでも初戦の床田からはヒット出ませんでしたけど、これまた大瀬良-會澤バッテリーからクリーンヒット打ったり*4、チャンスで塹江の速球をコンパクトにセンターへ打ち返したりと、今の長岡はオープン戦がなんだったんだってくらい打席に内容があります。で、そのマツダでエラーやった翌日に六番で出て3出塁のホームラン含む2安打、しかも2安打めはホームラン*5打った後ビハインドの先頭で、150キロ越えてくるゲラの真っ直ぐをとらえたライト前ヒット*6。まあ長岡が逆方向打ってるのが気まぐれだったら正直この文章は無意味なんですけど、今日見る限りそうではなくて、どうやら相手や状況をみながら駆け引きしつつも、自分の持ち味=強いスイングが活きる場面ではしっかり振れているらしい*7。がむしゃらに結果を出した22年、苦しんだ23年を経て文句なしのレギュラーへ脱皮しつつあると言っていいんじゃないでしょうか。
マツダでは塩見の長打で帰ってこられなかった岩田が今日は初安打に初盗塁。火消しでなかなか結果の出なかった山本さんは好救援で和尚を救いました。長岡の成長や武岡の懸命さを見ていると、星や大西*8も最後のバッターになった丸山も、悔しい経験を次の糧にしてくれるだろうと鷹揚でいられる部分があります。もちろん濱田内山が復帰した時のプレーも一段と楽しみ。
今更ながらやり返せというメッセージの面白さに気づいたところです。負けた翌年のスローガンという文脈以外にも、負ける度失敗する度にこの言葉がバネになる部分があるんでしょうかね。レジリエンス(byサンタナ)というか。
だからといって今年が次の優勝のための単なる成長痛にはなってほしくないし、簡単にはならないと思うんですよね、この言葉決めたの監督ですし。