ヤ3-4オ
巨人や阪神を倒すのも一筋縄ではいかなかった
めちゃめちゃいいゲームだっただけに、勝てなかったのがめちゃめちゃめちゃ悔やまれるゲームだったなあという感じですかねぇ。
先発は山本と奥川で、奥川はすさまじい投球を見せてエースの仕事。選手会長むーちょは先制タイムリーを打って投手も打線も引っ張り、村上はここ一番で値千金のホームラン。8回裏はしみのぼが中軸二人を切って取って、その後の大ピンチも踏ん張り無失点。
山本由伸に正面からあたることはない、みすみす奥川で落とすことはないじゃないか。そういうハナっから弱気な外野の声*1をひっくり返しての試合運びは実に痛快で、良くも悪くも期待を裏切るスワローズらしいなあと思っていました。
ところが九回、守護神マクガフが痛恨の2四球。試合序盤から振れていた宗・吉田へ回ってしまい、彼らに試合を決められてしまいました。
いい流れを全部無に帰す負け方は非常に精神衛生に悪いのですけれども、だからといって「これで終わったー」なんていうのは早計だと思うんですよ。
個鳥的に思い出したのは8月末から9月頭の巨人三連戦の三つ目で、岐阜と京セラで二つ負けて迎えたゲームです。
baseball.yahoo.co.jpこの試合もどすこい山口とカツオさんで1-1の投げ合いになって、九回に代打川端でビエイラ打って勝ち越した。さあこれでこの三連戦は最低限取り返したぞ、という九回に若林の打球が塩見を飛び越えて、なんとか引き分けに持ち込んだしんどいゲームでした。
でまあこれもマクガフが打たれたゲームでしたけど、この翌日が大瀬良-スアレスの広島戦でして。
baseball.yahoo.co.jpこりゃズルズルいくかなあと思いきや塩見の先頭打者弾が飛び出して、結局3-1で勝ちました。何なら九回にマクガフをあげてセーブ取ってます。ついでに、甲子園で奥川高橋突っ込んで阪神に勝ち越したのはこの翌週でした*2。
例えば和尚も岡本にスリーランかっ飛ばされた試合とかがあって5つ黒星がついてて、マクガフもマルテの一発で星を落とした試合*3があったわけです。10月神宮の6連戦まで、この2チーム相手に一貫して優位に進めて勝つようなカードはほとんどなかったと思います。
逆に言えば日本シリーズに上がってくる相手だから、巨人阪神同様に最後までしぶとい野球やってくるのは当然で。しかしそれでもスワローズは一度巨人阪神という強いチームを乗り越えて優勝している。
要するにこのチームは粘っこいんです。山本由伸を6回で引きずりおろした打線がその象徴ですよ。明日はおおかた宮城が投げるんでしょうけど、やるべきことは大きく変わんないと思います。
抑えの被弾や救援失敗なんて翌日勝てば屁でもねえし、次の試合のマウンドに上がれることがなにより大事。現役時代の高津さんが一番よく知ってるはずです。劇場王だけに