ヤ3-0中
奥川、村上とドラ1四兄弟あと廣岡
10連戦の8試合終わって6勝2分けですってよ、しかも今日は神宮で完封って。
17年とか19年とか去年じゃありえんですよまったく、なにかこれまでのスワローズじゃないような感覚がしています。
とここまで書いてきて思ったんですけど、ちょっと今日のスタメンを白々しく思い出してみましょう。
塩見
青木
山田
村上
オスナ
中村
西浦
坂口
高梨
で移籍経験者は4名。(含 青木さん)
えーとあとベンチ17名のうち田口とサンタナが今年新加入で、今野と嶋さんも移籍二年目。元山はルーキーで去年いなかったし、古賀と渡邉大西もまあ実質一軍フルは初めて…
…
うんまあ、半分くらいは物理的にこれまでのスワローズではないですね。
ということで今回は残ってるこれまでのスワローズ部分の話をしたいと思います。
えー、ドラ1四兄弟っていうスワローズ用語があります。05年が村中、06年が増渕、07年が由規、08年が赤川。要するに4年続いてドラフト1位で高卒投手が入ってきたわけですね。
これにはこんな思惑があったそうです。
私の頭の中にあったのは、高卒で長い間活躍した巨人の桑田真澄、斎藤雅樹、槙原寛己の三本柱。あれを夢見ました。4人いれば、先発ローテーションの残りは組み合わせていけば何とでもなるし、ドラフトでも思い切った指名ができます。
ところが四兄弟は長続きしなかった。赤川は3年目の11年に6勝、12年に8勝しましたが、以降は1つも勝てず、7年で戦力外になりました。
ドラフト会議情報局2021:ヤクルト、誤算だった高卒ドラフト1位四兄弟
まあ結局、巨人三本柱の通りにはいかんかったです。
村中、由規は二年目から一軍でローテ回して二桁勝利も経験して、増渕と赤川も主力投手として活躍しました。ただ13年以降はケガとか不振、イップスなどいろいろ重なり、チームにいま誰一人のこってません。
個人的にはモデルチェンジを強いた統一球や、フル回転を求められた11年のCSもだいぶ悪さをしたと思うんですけど*1、そもそも三本柱の一本目、槙原が入ったころの巨人*2って投手陣は江川西本とか抑えの角とかがバリバリやってたころで、打線には原とか中畑とか篠塚とかクロマティとかがいるんすよ。
んでその後の斎藤*3や桑田*4の時期も基本チームは強くて戦力はちゃんと確保されてる。
ということは彼らにかかる重圧とか期待感って、ある程度は割り引くことができるものやったんじゃないかって思うんですよね。
まあ桑田は高卒二年目で200イニング投げるばけものですが
…もちろんドラ1四兄弟の才能とかスケールは素晴らしかったんですけど、当時のヤクルトって彼らをカバーできるような、矢面に立てるような戦力の余裕があったのかなっていうとちょっときわどい所かなーと。
村中がルーキーの06年から赤川の1年目09年までの順位は3位、6位、5位、3位。10~12年の最盛期にしてもやっぱり彼らや石川館山、MOL*5といったひと握りの主力をのぞけばルーキーやベテラン、助っ人にトレード組となりふり構わずやらなきゃいけなかったわけで。
いま奥川・村上が活躍していて、チームにとって欠かせない役割を果たしてくれているけど、彼らを育成するための努力も確かにされてるんですよね。
奥川と同期の大卒投手3人衆、石山山田小川の残留、戦力外からの投手補強、内川と助っ人のスニードオスナサンタナ、開幕前にやってきた田口。
結果的に補強になって勝ってるんですけど、二年連続最下位のチームで奥川や村上に目先のことへとらわれず大きく育ってもらおうと思ったら、やっぱ彼らのよきお手本とか、カバーの効く頼れる先輩は一人でも多い方がいい。バレンティンだって二年間は村上とやってるわけで。
あと育成って書いたんで若い選手とか新戦力の話ばっかりになってますけど、むーちょの正捕手っぷりとか、元山西浦の競争と相乗効果、東京五輪で頑張った哲人キャプテン、再昇格後にバントをきっちり決めた山崎などを見ていると、勝つことで選手としての幅を広げていくこともあるんやな、と思います*6。
ヤクルトは3~4年おきに強くなるとか言われてたけど、むしろそれくらいに一回は勝っとかんとあかんのかもしれませんね。
ついでに廣岡がベンチに入ってた時期がほとんど弱かったのもアレわりと問題だったんじゃないですかね(小並感)